2011年 8月 19日(金)~8月 29日(月)
@ラボラトリオ
もっと「食べる」をまんなかに。「生きる」を確かなものに。
「食べる」ってなんだろう、と考えたときに、ただお腹を満たすものではないはず、ということに気が付きました。世の中のすべての真ん中に、「食べる」をおいてみると、案外、すべてがうまくいくのではないかと、考えました。なにしろ「食べる」ことは、まっすぐ「生きる」ことにつながっているのですから。大声で言うと、当たり前すぎて困ってしまいますが、しかし、からだもこころも、食べもので出来上がっているのですから。もっと「食べるをまんなかに。そして、生きるを確かなものに」。TABERUでともに考えたいテーマです。皆さんにとって大切なものはなんでしょう。「服」も「音楽」も「本」も「家」も。大きく言えば、住んでいる街もそうですね。ふだん何気なく接していて、心から大切にしている「かけがえのないもの」と「食べる」ことはつながっています。器はその道具です。「あ、食べるって当たり前だったけれど、そうか、生きるってことなんだな」なんて独り言が生まれるような、そんな小さな機会を作りたいのです。
「食べる」でつながる。「食べる」を見つめる。
食べる道具をつくるひとと食べるひと、音楽をつくるひとと音楽を聴くひと。本を伝えるひとと本を友達とするひと。服をつくるひとと服を着るひと。食べることでもう一度、深くつながってみたい。小さなこころがつながっていくと、少しだけ世の中が朗らかになり、住みやすくなる気がする。何が必要で、何がいらないものだったのか見えてくる。大切なものをもっと愛しく感じられる。気持ちが循環してくる。愛情あふれたものたち、ごはん、音楽、本に囲まれて生きていく。器も、強く厳しく焼かれた器がいいのです。頼りがいのある器は、人生をともに暮らす相棒となります。器から手から、しみじみ伝わってくるものがあのます。食べて、生きて、眠って。また、お腹が空いてくる。そんな「食べる」が一番いい。ギャラリーや書店、雑貨、服そんな身の回りにあって人を励ますものを伝えている場所から、同じ思いで「食べるをもっと見つめる」。TABERU はまだ始まったばかりです。一緒にできることはありますか。器にできることがあると信じています。
出展作家:石田誠/尾形アツシ/小野哲平/小山乃文彦/田谷直子/村木雄児/村田森/吉田直嗣/横山拓也/巳亦敬一(ガラス)
8/29(月) 11:00開演 / 18:00終演(予定) googleカレンダーに追加