イベントナガノがコロナ禍の2020年6月より様々なイベントを視察・運営サポートしてきた中で、イベント運営をどうするのが一番良いかをメリット・デメリットを踏まえて現状の「ベター」な方法を模索する企画。

今回はエリア分け(ゾーニング)を中心とした客席管理についての考察と提案です。イベントナガノでは以下の方法を提案します。

来場者のエリア分けで万が一の事態でも濃厚接触者とそうでない方を分けられるように!

客席管理のポイント(要点)
松本山雅FCホームゲームにおける席割図(2020年7月-8月版)

● 人との接触や設置物に触れる機会を極力減らす

● 来場者の移動エリアを制限する

この2つが客席管理では重要です。
来場者をエリア分けすることで、万が一感染者が発生した際に、全員が濃厚接触者/調査対象者となることを防ぐことができます。濃厚接触者エリア/確認すべき対象者エリア/ほぼ影響ないと思われるエリアに分けることができるようになるためです。

接触感染を避けるために
接触感染のイラスト(いらすとや素材)

感染者に直接接触しなくても物を通して感染する接触感染を防ぐため、複数の人が同じ場所に触れる行為は避けるべきです。そのため、来場者の移動はできる限り最小限にしたいものです。
具体的には、

● 着席不可の表記がある席には座らない・触れない

● 不用意に他の物に触らない

● 客席に座ったら極力移動を避ける。自由席であっても一度座った席から移動しない

● エリア分けされている場合はそのエリア以外には行かない

これらの行動を来場者に求める必要があります。また、運営スタッフは来場者の模範となるべき行動をしましょう。

長野県からリリースされている「新型コロナウィルス感染症対応方針」に具体的な記載がされています。イベントを開催する方だけでなく、来場者やスタッフとして関わる方もぜひご一読ください。

長野県新型コロナウイルス感染症対応方針(10/1以降)
長野県新型コロナウィルス感染症対応方針(9/14改訂版)

来場者に守っていただきたいこと
月舟さんによる写真ACからの写真

まだコロナが終息していないという認識を持ち、自分が罹患している可能性もあるためうつさない行動を心がけていただきたいです。

イベントという非日常の空間にいることで少し気が緩んでしまいがちですが、何気なくとっている行動で、周りの方は不快や恐怖を感じているかもしれません。改めて新しい生活様式に従った実践をお願いしたいです。

着席禁止の掲示方法

座席に着席禁止の表示をするのにはいくつかの方法があります。

座席カバー
キレイ。色を押さえれば演者(ステージ)から目立たない
高価。納期がかかる。一点物のため他の会場で使用不可。

座席札
安価。人足があれば大量に作れる。取り付け・回収が容易。ステージから目立ちにくい
作成の手間はかかります。
イベントナガノでは座席札の作り方を公開しています。参考にしてください。

A4の紙に印刷。それを座席に貼る
安価。使い捨てできるので衛生面に優れている
白くて目立つ、演者からは非常に気になります。あと、印刷コストと設置の手間

シール
サンプロアルウィンなど屋外施設の座席では有効
跡が残りやすい。雨や風で一定数剥がれる

屋内施設では使用後に座席を消毒する必要があります。
物に付着した新型コロナウィルスは2~4日で死滅するそうなので、一週間以上使用しない場合は消毒は必要ありませんが、一日二回公演など入れ替えを行う公演では消毒は必須です。
会場によっては会場の清掃スタッフの方に消毒作業を担当いただく事がありますが、こちらを誰が担当するのかも事前に確認・決めておく必要があります。

一回目と二回目で座席を入れ替える(一回目は奇数番号席・二回目は偶数番号席)、座席札やカバーを多く用意し入れ替えるなど対策を行えれば、より衛生的に公演が運営できるかと思います。

なお、ほとんどの公演では使用しない座席に荷物をおいても良いことになっておりますが、空いている座席に荷物を置く=接触の機会が増える=消毒の必要が出るとなるため、4日以上間隔があく場合は良いのですが、毎日のように公演がある会場の場合は不適切と言えます。

また、接触の機会が増えるという観点から、使用不可の席に座る行為は禁止とすべきですし、この点はお客様にご理解いただく必要があります。

座席カバーを使用した客席@長野市芸術館 着席禁止札を使用した客席@サントミューゼ 印刷用紙を使用した客席@ホクト文化ホール シールを使用した客席@サンプロアルウィン