イベントナガノがコロナ禍の2020年6月より様々なイベントを視察・運営サポートしてきた中で、イベント運営をどうするのが一番良いかをメリット・デメリットを踏まえて現状の「ベター」な方法を模索する企画。

今回はチケットの半券回収(もぎり)やリストバンドに関しての考察と提案です。イベントナガノでは以下の方法を提案します。

お客様ご自身でもぎってもらうことをオススメします。

手袋をしてスタッフがもぎる?お客様にもぎってもらう?
回収箱(illustAC素材)

これまでは、スタッフがチケットをお客様から預かり、ミシン目で切り取り、半券(小さな方)を回収するという段取りで行ってきました。この作業を業界用語で「もぎり」「もぎる」と言います。
しかし、今のコロナ禍では、不用意に他の人の物に触れないという意識が必要なため、これまで通りのもぎり作業ができなくなってしまいました。スーパーでも金銭の授受をトレーで行うことが一般的になったのも同じ理由からです。

もぎりの場面では、主に2パターンの方法がとられています。
1つは、ゴム手袋をしたスタッフが、これまで同様にもぎり作業をする。
もう1つは、お客様ご自身でもぎって、半券を回収箱に入れていただくというものです。

前者のゴム手袋をして慣れたスタッフがもぎった方が、受付のスピードは格段に上がります。しかし、感染対策の点から考えるとあまり有用ではないように思います。なぜなら、様々な方がお持ちになったチケットを手袋越しに触れてしまうからです。
もし、どなたかがお持ちになったチケットにウイルスが付着していた場合、それを触った手袋越しに後でいらしたお客様のチケットにもウイルスを付着させてしまう恐れがあります。

今は接触を極力減らすために、後者のお客様ご自身でもぎって、回収箱に半券を入れていただく方法が効果的だと思います。この場合、スタッフは目視で券面を確認するだけで済みますので直接の接触を避けることができます。
なお、スタッフが券面の確認を怠ってしまうと間違ったチケットで入場されてしまう問題が出てきますので、スタッフが必ず目視することを忘れないように気をつけましょう。

半券切り取りのベストタイミングは?
もぎり(illustAC素材)

スタッフがチケットを目視で確認→お客様にもぎっていただく→回収箱に入れていただくという流れが多くの会場で行われています。しかし、この順番ですと、もぎり作業で時間がかかるため、受付で立ち止まる時間が長くなってしまいます。その結果、入場に時間がかかり、列が伸びて密の原因になってしまいます。

そこで、受付を通る直前にお客様にもぎっていただく→スタッフがチケット(本券と半券両方)を目視で確認→回収箱に入れていただくという流れの方が比較的スムーズに流れると思います。
ここでポイントなのが、列が受付に到着する直前にもぎっていただくということです。これよりも先に切り取ってしまうと、半券を紛失する恐れがあります。また来場してすぐは、アルコール消毒で手がベトベトしていてもぎりにくいので、直前に切り離していただくのがよいでしょう。

来場者カードの回収のタイミング

来場者カードもチケット半券と同時タイミングで回収します。記入漏れがないかスタッフはざっくりと確認しましょう。あまりじっくり見ていると個人情報を気になさるお客様もいらっしゃると思いますので注意が必要です。
個人情報をお預かりするという意識で回収する必要があります。他の方からは見えないような回収方法を考える必要があります。たとえば、口の狭いポスト型の回収箱を用意する、もしくは伏せた状態で置いていただくなどが考えられます。

チケット確認をするスタッフと兼任することも可能ですが、スタッフ人員に余裕があれば別のスタッフが担当することが望ましいです。専任スタッフが厳重に個人情報を管理しているというスタンスを見せることができるためです。

リストバンドの活用
リストバンドとスタッフ(illustAC素材)

フェス、物産展やオープンスペースの会場などお客様の出入りの多いイベントではリストバンドが有効です。
受付での一通りの手順を終えた方にリストバンドをお渡しして、イベントが終わるまでは身につけていただくという方法です。
リストバンドを付けている=受付をクリアしたということが遠目でも確認できるため、スタッフにとってはお客様管理がしやすくなります。

初期のフジロックなどではビニール製のリストバンドが主流でしたが、現在では紙製のリストバンドが一般的です。

リストバンドの問題点ですが、お一人で自分の手首に巻き付けることは意外と難しいです。できればスタッフがお手伝いしてあげたいところですが、ここに接触ポイントが発生してしまいます。
判断が難しいところではありますが、できる限りお客様ご自身で付けていただいたほうがよいと思います。しかし、現状、当方でも有効な手段を見いだせておりません。1人で簡単に装着できるリストバンドをご存じの方はぜひ教えてください。

イベント屋からのワンポイントアドバイス

お客様で違う公演のチケットを持ってきてしまう方がたまにおられます。当社の実感的に年に1~2人くらいですが。
チケットぴあなどのコンビニ発券チケットは字が細かく見逃しがちなのですが(サッカーだと日時や対戦相手、席種・席番など一瞬で読めるかーって言いたくなるくらい細かいです)、ゆっくりでいいのでちゃんと確認(目視)しましょう。

違う公演のチケットの半券を切り取ってしまった場合は半券をお返しし、その公演日までしっかりと保管していただき、公演当日に別の公演で半券を切ってしまった旨を伝えれば大丈夫かと思います(違う主催者・担当会社になるので責任は取れないのですが)。
コロナ禍では半券をお客様に切っていただく事が多いと思います。整列時に半券を切っていただく場合は、この点も合わせてご案内するようにしましょう。